Special

8番出口

監督からのことば

川村元気監督

超日本的に整理された地下通路における、混乱と恐怖の無限ループ。

『8番出口』に出会った時、これは日本発の世界で勝負できる「発明」だと興奮しました。でも、いったいどんな映画になるのか?

今まで映画を四十本以上作ってきて、これほどまでにどんな映画になるのかわからない作品はなかった。けれども、それこそが映画館で体験したいエンタテインメントだとも思いましたし、自分が監督としてチャレンジするのならばそういう作品でありたいと思いました。

二宮和也さんは、まるで意思を持ったかのように異変を見せながら無限にループする地下通路に迷い込んだ主人公です。彼の役には名前がありません。恐ろしいことや不思議なことが日々起こる「現代」において、困難な「現実」をサバイブしていく「人間」を演じてもらいました。
二宮さんは、セリフやアクションで発散する芝居も素晴らしいのですが、それ以上に「惹きつける」芝居が抜群だと思っています。ただ歩いている、ただなにかを見ている。それだけでも観客が前のめりで観てしまう、視線を惹きつける力がある俳優。それは『硫黄島からの手紙』でクリント・イーストウッド監督が発見した彼の最大の魅力だと思っていて、それを『8番出口』では存分に活かしたいと思いました。脚本の段階から撮影の現場まで、彼の豊富なアイデアに、その多彩な演技に、大いに助けてもらいました。

撮影のあいだに、かつて映画『告白』『悪人』を同時に作っているときを思い出していました。あの時もどんな映画になるわからないけれど、まったく新しい映画をつくりあげている感覚が確かにありました。そして、きっとそういう映画になるという手応えが、いま確かにあります。



今後、この公式HPやnote『物語の部屋』にて、定期的に情報をお届けできたらと思います。
8月の公開まで、しばしお待ちいただければ幸いです。

川村元気

詳しくはこちら

著者へ感想を送る

ページトップへ戻る ページトップへ戻る